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2021.08.18

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「ひやおろし」と「生酒」は何が違うの?

気が付けば8月も半ば、あっという間に9月は目の前ですね。
王紋 市島酒造も「王紋 純米大吟醸 ひやおろし」の出荷が9月の初旬から始まります。

この「ひやおろし」についてブログを通して数回に分けてお伝えしていくこの企画。

前回は「ひやおろし」って美味しいの?という疑問についてまとめましたので未読の方は是非、そちらの記事もご覧いただければ幸いです。

今回は「ひやおろし」というお酒と「生酒」の違いについてまとめたい思います。

生詰めをする「ひやおろし」は生酒じゃないの?

「ひやおろし」は冬に搾ったお酒を火入れをして冷蔵タンクへ入れ、秋口に瓶詰の前に火入れをせずに(=「ひや」の状態で)出荷する(=おろす)という紹介をしました。

この説明を聞いて、「ひやおろし」って生酒なの?と思った人も多いのではないでしょうか?

結論から言えば、「ひやおろし」は「生酒」ではありません。

そもそも「生」とつく日本酒は他にも色々あるので、どう違うのか分からない人も多いのではないでしょうか?

そこで今回は日本酒とは切っては切れない「火入れ」と「生酒」の話をしたいと思います。

実は簡単。「火入れ」のタイミングは2回だけ。

一般的なタンク貯蔵の場合は「火入れ」は簡単に言えば、日本酒に悪影響を与える菌を加熱することで殺菌するために行います。この「火入れ」によって、安定して美味しい日本酒をお客様へ届けることができます。

とはいえ、火入れをすることで若干ではありますがお酒も変化するため、通常の日本酒では日本酒を絞ってから瓶に詰めるまで2回の火入れを行っています。

貯蔵前の火入れ…日本酒を絞ってから貯蔵する間

瓶詰め前の火入れ…貯蔵タンクからお酒を取り出し、瓶詰を行う間

基本的な火入れはこの二回になります。

貯蔵前・瓶詰め前とも火入れをするお酒…通常の日本酒
いわゆる普通の日本酒はお酒を絞ってから貯蔵する間と、瓶詰の前の二回火入れを行います。

貯蔵前しか火入れをしない日本酒…生詰め日本酒(ひやおろし等)
これは「ひやおろし」の様に、一度火入れを行って殺菌した後、低温熟成をさせ、そのままの状態で瓶詰を行います。

瓶詰め前しか火入れをしない日本酒…生貯蔵酒
これは搾った後に火入れを行わず、生で冷蔵タンクに貯蔵し、出荷時に一度火入れを行うものです。
生のまま、冷蔵タンクで低温熟成をかけるため生酒により近い味わいのお酒となります。

貯蔵前・瓶詰め前とも火入れをしないお酒…生酒
搾った後、火入れを行わずに生のまま貯蔵し、生のまま瓶詰を行うため、まさに生の日本酒となります。

生詰めにこだわる、市島酒造の「ひやおろし」

「ひやおろし」ブログの第一回で「ひやおろし」の定義について説明いたしました。
その中で「ひやおろし」の中にも二度火入れをして出しているお酒もあるというお話をしました。

これは商品をお客様の元に届ける過程で味を変化させないようにという配慮もあってのことかと思います。

しかし、やはり火入れを行うことで、生詰めとは風味が変化してしまうのもまた事実です。

市島酒造ではお客様に対して、よりフレッシュな香りと味わいを届けたいという思いから「ひやおろし」については「生詰め」にこだわっております。

王紋 純米大吟醸 ひやおろし

そうした関係上、しっかりと商品管理をしてお届けできるように9月初旬から各種酒販店様、そしてオンラインストアにて期間限定で販売を行っております。
市島酒造の「ひやおろし」を飲んでみたい!という方は是非、一度お試しいただければ幸いです。

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市島酒造オンラインストアはこちら
https://www.ichishima-shuzo.shop/

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